猟犬の國
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猟犬の國 (りょうけんのくに)
WR/2015/08/02に角川書店(株式会社KADOKAWA)から発売された芝村裕吏著の小説。2017/7に前日譚となる続刊、猟犬の旗が刊行された。
2017年の日本で諜報活動をおこなうイトウ家(ハウス・イトウ、イトウさんち)で、弱みを握られて働いている元ペルー人の山本と、その「子(部下)」となった須頭幸恵の話。 ワーグという国際テロ組織のテロによって両親を失い、22歳に来日、25歳で同じペルー人の女性と結婚し、子供をふたりもうけた。 作品時点でその一人(娘)は小学生の模様。
須頭幸恵がマージナル・オペレーションに出てくる伊藤幸恵本人かその同一存在と見られることから、同一世界か近い世界と見られる。
ワーグという国際テロ組織の名は指輪物語に出てくる狼から採られている。
登場人物
参考資料
- (猟犬の國 p.16)「山本コリン・スパニエル言います」
- (猟犬の國 p.19)二〇一七年の今となると、
- (猟犬の國 p.26)女の名はすぐ知れた。(中略)牛島と言うらしい。下の名前はまだわからない。
- (猟犬の國 p.56)これが、俺の親スパイ。名前はイトウシロウって自称している。もちろん、本名じゃない。
- (猟犬の國 p.64)「そうか。君の娘さんは、もう小学生になるんだっけ」
- (猟犬の國 p.100)「須頭幸恵(すがしらゆきえ)です。(後略)」
- (猟犬の國 p.171)俺が生まれたのはペルーという国だ。(中略)親が死んだ。ワーグという国際テロ組織によるテロだった。乗ってた車ごと吹っ飛んだ。
- (猟犬の國 p.172)それで来日。俺はパトリシオ・山本・フランシスコという名前で在留資格を取った。(中略)大学を卒業して二二歳で日本へ。
- (猟犬の國 p.173)三年後の二五歳で、結婚。同じ職場で働くペルー人の女がお相手だった。子供がすぐに二人できて、(後略)
- (猟犬の國 p.192)こいつは元職業的電脳犯罪者で、通称は毒という。
- (猟犬の國 p.196)「毒島さんという人からフランシスコへ愛を込めてって怪しいファイルが!」
- (猟犬の國 p.267)「分かってるとも、フェルナンデス」
- (芝村氏ツイッター発言)次。猟犬の國に出てくる国際テロ組織の名前の由来はなんでしょう。ですか。/指輪物語に出てくる狼からですね。架空ぽい名前にしてます。
編集履歴
- 編集委員/十五夜 (2015/08/02):項目新設。