G・タランテラ

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G・タランテラ (じゃいあんと・たらんてら)

六脚属中節科ドール中型幻獣。全長30m、体重50t。 目は全身に14個ある。地上を闊歩するドール中型幻獣ではかなりの大型種である。6本脚で安定した走行性能を誇り、道の車等を踏みつぶし、炎上させながら速度をほとんど落とさずに前進できる。巨体のせいか、主に大通りに現れては通りに沿って移動し、市街を制圧することを主任務とした。戦闘時にはもっとも攻撃力の高い、横を向く習性がある。体の上面部は他のパペット小型幻獣の巣となっており、半ば腐り、半ば喰われながら生きている。この幻獣本体に武器はないが装甲は厚く、共生している上面部のコボルト系のパペット小型幻獣のレーザー、3段全120射線を武器に、戦闘を行う。このレーザーの出力は通常型コボルトより強力で、またかなりの精度でピンポイント射撃を行うことが出来た。もっとも、射程は短く100m前後である。30射線の集中射撃では、ケルビム支援車両<界歌>の装甲を4秒で撃破できる攻撃力を持ち、また、相手が超低空でなら対空戦闘も可能であった。斜線を散開させれば、歩兵に対して絶望的な火力の壁を作り出すことが出来る。

南高はこの幻獣に対してかなり苦戦を強いられたが、ルーズ・タイガー櫻井夜襲隊の発案で、「煙幕散布器」を使用し、簡単な光学障壁として使用し対抗した。小出力のレーザーでなら、櫻井隊長がのぞき発覚の際に使う逃走用具で十分防御出来たのである。この戦術発見以降、本幻獣は急速に戦闘力を低下させ、戦場から姿を消した。確認数は全世界で30万体。主に日本戦線でのみ登場した。


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