トゥウェルプ・テラ
トゥウェルプ・テラ (とぅうぇるぷ・てら)
連作Web小説「水素の心臓」の舞台となった世界。中央世界とは第3世界の事。
破壊された木星から再生を試みた40個の地球のうちのひとつ。12番目の(トゥウェルプ)地球(テラ)。テラフォーミングに失敗し、大量の水を地下に蓄えてしまったため放置、学術研究「プロメテウス」のために利用されている。つまり、人類の原種再生研究のため原種がばら撒かれ、混沌とした世界となっている。
Return to Gunparadeにおいて、サラリーマンが第5世界への介入開始時にいたトゥエルプテラと同じものと思われる。
第6世界で見つかった火の国の宝剣が太陽系第五惑星をばらばらにしたというのは、これの事か?
参考資料
- (Return to Gunparade 04)//第3世界時間 HC1255 3月4日 7時35分/「…量注意! 飛翔の心臓停止! 降下用意! 現在位置、中央世界トゥエルプテラ!」
- (水素の心臓魔導の決め手 設定)HC530年代、300年近い時を使った人類の一大プロジェクト、地球再生計画で木星から再生量産された地球型惑星の一つ。/旧地球軌道に置かれ、他の39個の惑星とともに太陽を巡る。/もっともこの頃には人間の大部分が宇宙に出ており、地球に頼る必要性はあまりなかった。不経済な重力井戸としての側面の方がより大きなデメリットとしてこの時代の人間に映ったのである。/HC612より開始された、今はデータバンク上のものになっていた「原種」の人間達の学術的な再生計画<プロメテウス>(俗称オリュンポス)は、こうした空気の中ではじまった。/トゥウェルプ・テラ(第12地球)は、設計時の誤差で、地表を覆うはずの大量の水が地下に潜ってしまった惑星である。/この程度の事故は、この時代の惑星設計では良くある話で、中には惑星化出来ずに太陽に食われるガスクラウドになってしまった5つのテラもある。/水資源が地下の川、および海とも呼べる広大な地底湖の形で地下に潜っているため、地表は砂漠化し、雲は少ない。/人類は、これを改善するために地下の水を空気中に放出する生物機械<イグドラシル>を地表の各所にばらまいたが、これが完全な海を持つ、地球型になるまでには1000年もの時間が必要とされ、経済的な観点からの利用は完全に放棄されてしまった。/そこに「原種」がばらまかれたのは、そこが楽園だったからではない。誰も欲しがらなかったからである。/余興にもにた気分の天上の神々によって、人は捨てたはずの地上に縛られる…/900年もの後、この星は広大な地下空間を擁するために秘密の軍事基地・あるいは気圏戦闘機の訓練場として利用され、シヴァの建造が行われた。