山形テル
山形テル (やまがたてる)
海ラヴの登場人物。ウミネコハイツの大家。 元旅館の女将であり、現在はホテルの会長である。 妖怪梅干しばばぁと呼ばれている。
山形輝。少女のころは青い瞳に黒い髪をしていた。日本人。 三度の戦争を生き残ったハンターキラーウイッチ。 レトロ・ライフを使う。 EDの手駒だった。 ファンタジアとの戦いで山形省三と出会い、その妻となった。
参考資料
- (海ラヴ)元旅館の女将であり、現在はホテルの会長である。/戦争を知ってる子供たち。お国第一しゃかりき婆ぁである。自室には薙刀があるに違いない。/自己防衛、あるいは攻撃のために、手持ちのきんちゃく袋の底に鉛を仕込んでいる。そのきんちゃくから繰り出されるコークスクリューパンチは、大の男を優にふっとばすことができる。
- (海ラヴ 09b_01)その瞳は、青かった。黒髪の、青い目。/「…」/省三の表情でなんといわんと分かったか、少女は凛々しく口を開いた。/「私の父は日本人だ。…たった今天涯孤独になったが。…感謝する。最後にあった人が親切で。」/「えっ?」/「EDに伝えてくれ。輝は、立派に戦ったと。」
- (海ラヴ 09b_01)天と地を真っ赤に焦がしながら、天を覆うごとき巨大な鳥達が一斉に目を光らせた。/絶望的なまでにその数が膨れ上がっていく目の光。100万、200万…いや、もっと。/天を見上げる人々は、いよいよこれが最後の刻が来たと、唇を噛んだ。/「いいや、まだだ。」/輝は、敢然(かんぜん)と言った。/「まだ、最後の希望は残っている。嵐の王が、居る限り。」/輝は、杖を廻すと、左腕を伸ばした。服を内側から突き破り、凛々しい翼を生やしたレトロ・ライフ達が、一斉に顕在化した。/続いて右腕を伸ばした、右腕から、遥かかつてに人と生きることを選んだレトロ・ライフの植物達が、一斉に目覚める。根を伸ばし、枝を伸ばし、焼かれながらも増殖して、天に伸びて人々を防護する壁となった。/「敵がファンタジアだからと言って!」/輝は、叫んだ。/「食われるだけが人間じゃないと知りなさい!」
- (海ラヴ 09b_03)「三度の戦争を生き残ったハンターキラーウイッチをなめるんじゃないよ。」/「大先輩でござるな。 たしかに。」/蔵太の義眼にテルが配下に置く八万近くの風の精霊が映った。
- (海ラヴ 09b_04)薄い褐色の肌をしたポーレットは、胸の宝石を弄びながら、窓の外を見た。/写真を取る少年と、取られる少女を見る。/「EDの手駒は、小さい子ばかりね。」/「…そうだな。」