妖精国美食無双

提供: 謎萌えWiki
移動先: 案内検索

妖精国美食無双 (ようせいこくびしょくむそう?)

2023/11/20から2025/01/11までカクヨムにて掲載されていた小説。文中の内容から、やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい紅蓮戦記と同じ世界の物語と思われる。

11/21更新分から「(復讐にも、栄達にも)特に興味はありませんが」にタイトルが変更され、2024/01/01更新分で第一章が完結した。2024/04/25に「英雄その後のセカンドライフ しかし子供に料理を振る舞うのは楽しいかもな」としてKADOKAWAから書籍化された。

アルバの宝剣と呼ばれた提督、シレンツィオ・アガタを主人公とした物語。

現代訳は芝村裕吏。冒頭には昭和99年12月、W8宰相府藩国夏の園にて、と書かれている。

登場人物

  • シレンツィオ・アガタ:主人公。31歳。アルバ帝國の元海軍提督で、アルバの宝剣と呼ばれている。
  • 若葉(フォジジョヴァ):20歳、サランダの総督(ガバナー)を務める女性。後に産んだ娘がシレンツィオの娘を名乗った。
  • ボーラ:羽妖精。シレンツィオに助けられ、彼の外套の襟に潜む。正体はイントラシア王立妖精空軍の羽妖精でガーディの命によりシレンツィオをスカウトしにきていた。すべてを打ち明けた後、シレンツィオをさらに慕うようになる。後にアルバ語で北風を意味する名前をシレンツィオにつけられた。
  • エムアティ・エミラン:ルース王国幼年学校の校長。人間年齢で1000歳を超えるエルフの女性。年齢の為か視力をほとんど失っており、魔法で補助している。第二章で魔力が増えた結果、若返って少女のような姿になった。
  • テティス・エンラン:アガタの同級生。金髪のエルフでルース王国の貴族エンラン伯爵家の三女。権能による生まれつきのテレパシスト。シレンツィオをおじさまと呼んで慕い、彼好みの悪いエルフになることを誓う。
  • マクアディ・ソンフラン:学校で出会ったエルフの少年。自分の家名を間違わず呼ぶシレンツィオに好感を抱き、友達となる。
  • 銀髪のエルフ:黒い執事風の服を着ている。かつてはニクニッス海軍の士官でシレンツィオと戦っていたらしい。作中でもシレンツィオに軽くあしらわれ続けた
  • ガット:テティスの従者で獣人の少女。テティスの命でシレンツィオを迎えに行った際彼に懐くようになる。第三章では成長し、個人名であるブルを名乗って冒険者となった。
  • エルフリーデ:4年生のエルフ。いつも薄い本を持っており、当初は薄い本の少女と呼ばれていた。体育と塩漬け肉が苦手。足りない単位を補うために東屋の魔法陣を研究している最中、うっかり起動させてしまう。名前の意味は「エルフのよう」。
  • エメラルド・リアン・リアンガ:リアン国の第三王女。マクアディのクラスメートでもあり、国元から行方不明と知らされていたシレンツィオの登場に驚く。
  • 悪魔:幼年学校の東屋にあった魔法陣の転移先に現れた。ボーラが悪そうな奴だから悪魔、と名付けている。3mほどの体躯に4つの目と四本の腕を持ち、時速70km程度で走る。
  • ルクレツィア・ウリナ:アルバ国侯爵、元老議員でシレンツィオの友人。11歳の天才少女で、シレンツィオの恋人を自称する。第三章ではルース王国幼年学校へと留学し、テティスと親しくなる。シレンツィオのことを唄った歌収集が趣味。後に息子のシレンツィオ(二代目)を連れアルバへと戻った。
  • シレンツィオの母:故人。シレンツィオが17歳の時に乗り込んでいた船で重傷を負い、助からないとみるや爆薬を積んだ樽を抱えて敵の船に突っ込み、壮絶な戦死を遂げた。
  • ピセッロ:ウリナ家の密偵を務める獣人の少女。シレンツィオに接触するため、学校に潜入してきた。名前はエンドウ豆を指す通名。
  • グァビア:禿頭の男性エルフ。幼学校の食堂で200年以上働く一番の古株。シレンツィオに蕎麦の粉挽きを依頼した。後、食中毒の容疑で拘束されるもシレンツィオの頑張りで解放され、彼に蕎麦の生パスタを習った。
  • シリヴリン・クウラン:ルース王国の騎士。食中毒事件の指揮を執っていたがシレンツィオにたびたび頼みごとをされた。第三部で名前が判明。羽妖精が見えるくらいには純粋。後、騎士団長として王都から王族を逃がすために戦い、討死。
  • 精霊:シレンツィオが傷つけた遺跡の魔法陣から現れた存在。油滴の様に七色に輝く霧のように見え、大量の魔力を放って周囲にヤオトを起こしていた。シレンツィオの願いに応じて別の世界へと旅立った。
  • リアティ:エムアディの母。登場した際は10m近い大きさで、ボーラからは羽妖精女王モドキと称された。植物を操る魔法を使う。エムアディの日記から名前を見つけたシレンツィオの言葉と、再会したエムアディの思いによって正気を取り戻し、共にどこかへと去って行った。
  • ゲルダ:ニクニッス東方領土生まれの娘。奴隷の密偵としてルース王国に送り込まれた。ムデン=シレンツィオと出会い、彼に救われたことでその強さに心酔。後に父の名であるイクスと、ムデンから提案された家名のベルニを名乗る。(おそらくは後のイクス・ベルニ専任軍曹)
  • バースクル伯爵:ニクニッス国の貴族で、懲罰組織を率いる。ルース王国に送った諜報組織の全滅に首を傾げた。ホーナーとキーオベンチが帰らなかったことを恨み、ルース王国への侵略を推し進める。
  • キーオベンチ男爵:ニクニッス国の貴族で対外諜報を仕切る。かつてシレンツィオに金糸雀諸島での戦いで破れたことで残虐的な趣味の持ち主となった。
  • ホーナー元侯爵:ニクニッスの貴族だった老人。かつては対アルバ国の工作を仕切っていたが、シレンツィオのせいで心を病み降格された。後、一時的に正気を取り戻し、キーオベンチと共にルース王国へと乗り込む。その身は全身に魔法陣と対シレンツィオ特化の探知魔法を組み込んでいた。ムデンに敗れ、ルース王国に捕らえられた。
  • ダウギリス:私娼の頭。実際は名前すら偽名であり、ニクニッスの密偵だった。怒れるムデンに尋問された後、他の娼婦に殺された。
  • メリッタ:娼婦。ムデンを殺すために体内に魔法陣を組み込まれた肉爆弾とされる。済んでのところで魔法は解除されるも助からず、ムデンに離れ離れになった子供のことを託した。
  • カウラン:ヘキトゥーラの第53代代官。有能な官僚でムデンが出した税金で騎士団の予算を倍増することで腐敗を一掃し、一部を国庫に入れた。後にニクニッスに捕らえられ、国家を私物化したとして火炙りになる。
  • レペル:盲目の吟遊詩人。女装をしてシレンツィオの歌を歌っていた。かつて金糸雀諸島でシレンツィオと戦い、再び戦うことを目的に各地を放浪していた。
  • ギネヴィア:アバロンの湖の底に眠る宝剣の持ち主。シレンツィオに呪いをかけたとレペルは言うが…?
  • ビー:ムデンの世話になっている孤児の一人。メリッタの息子の名だが、当人かは不明。後に3人の父を持つと自称した高名な戦士となる。

地名

  • アルバ国:南北に長い火山帯が作った半島国家。商人による合議制を取っており、それぞれが私有する小艦隊を集めて連合艦隊を持っている。ニクニッス国とは西方戦争で長らく争った。女性が当主となる風習となっている。
  • リアン国:エルフの国とされる。アルバとは海洋交易を行っている関係からニアアルバにも商館を作っている。
  • ルース王国:紅蓮戦記の舞台となる国。シレンツィオが通う幼年学校もこの国にある。
  • ニクニッス王国:アルバ、及び近隣のニアアルバとは戦争で争っていた。
  • 秋津洲(ミドルアース):政変でゴブリンの名乗りが変わりつつあるという話からイントラシアの事か?→羽妖精の言葉からその模様。
  • 西方三獣国(アリストテレス):獣人の国。西方はアルバから見た位置関係で、ルース・リアンからは東方になるため東方三国と呼ばれる。
  • 金糸雀諸島:ここに住むエルフはニクニッスの配下として、アルバ(シレンツィオ)と幾度も戦っていた。ニクニッスによる肉繁殖計画の舞台として選ばれるも、敵であるシレンツィオを頼って全員がアバロンに運ばれたため、空振りに終わった。
  • アバロン:金の林檎の島。金糸雀諸島のエルフはここに移住したという。

参考文献


戻る→用語集 用語集/や行 用語集/や行/よ