不思議の側の大河
不思議の側の大河 (ふしぎのがわのたいが)
オーマの伝承に謡われる、第2世界の神秘の大河。そこを泳ぐのは万物の精霊だけだという。理の側の大河も存在するが、これらは生死をわけるものではない。
転じて人の想念が此岸を離れ、異世界の存在に触れてオーマの入り口に立つことの暗喩としても使われる。
Return to Gunparadeにおいて、芝村舞がAに連れられて来ていた場所。ガンパレード・マーチ外伝において善行忠孝がAにより幻視した場所。
なお、高山千恵子が交神の儀において、オドネルと行った不思議の側の滝はこれとは別物。
参考資料
- (アルファ・システム サーガ p.114 註24)不思議の側の大河/オーマの伝承に謡われる、第二世界の神秘の大河。転じて人の想念が此岸を離れ、異世界の存在に触れてオーマの入り口に立つことの暗喩としても使われる。
- (Return to Gunparade 05-1)父は、釣りが好きであった。ただ魚が釣れた試しはなかった。/父が死んだという前日も、舞は父に連れられて河縁にきていた。/小さな舞は河原で石を転がしながら、父の背を見ていた。/「何を釣っているの?」/「勇気だ」/背中を見せたまま、父はそう言った。/「父は勇気を釣り上げるのをまっている」/「魚じゃないの」/「魚は不思議の側の大河にはいない。大河を泳ぐのは万物の精霊だけだ」
- (ガンパレード・マーチ外伝 10-5)少女の背に、何千何万もの人の形をした運命が見える。ある者は老い、ある者は生まれ、ある者は戦士で、ある者は農夫で、ある者は女で、ある者は剣鈴を持っていた。全員が手を繋いでいた。/それは生命の大河であった。長い長い生命のつらなりが、その少女の左手に渡されていた。いずれに、胸に掲げられた宝石に触れた右手から、新しい生命に渡されるだろう。/それは膨大な記憶と技が連綿と継承され続けた結果であった。
- (ガンパレード・マーチ外伝 13-4) 「……まだ別れには時間がある。それに、そなたには権利がある。不思議の側の大河のほとりに立つ義務と権利が。そなたはその場所から、神話と現実と、両方を見ることになるだろう」/「神話……」/「伝説世界でもいい。この世には、果てがある。果てを超えたその先には、また新しい世界があるのが道理。猫を超えれば猫でなく。鉄を超えれば鉄でなく。人を超えれば、人でない世界が広がる。それが伝説、伝説世界。そなたは超えることはないが、その境目までは行くだろう」
- (世界の謎掲示板 19173 芝村回答)A>不思議の側の滝について善行が見た場所と千恵子さんが行った場所は同じ所ですか?/A>いえ。
- (Aの魔法陣掲示板 17204 芝村発言)河といえば無名世界観では不思議の側の大河と理の側の大河しかないし、/それは別段生死を分けるものでもない。