幻想交流
幻想交流 (げんそうこうりゅう)
WR/2016/02/13 オンライン上にて開始されたWeb小説および各種メディアとの連動企画。 2016/1/27に、NEXCO中日本とドワンゴの新プロジェクトとして告知され、公式サイトにて一部文章とともにカウントダウンが開始された。 原作・原案に芝村裕吏氏、アートプロデューサーに是空とおる氏が参加している。
荒木和歌氏がNEFCO(ネフコ)という新会社に出向を命じられたところから物語が始まる。 左遷かと思いきや、新会社は新東名高速道路に出現した異世界「希望(エルス)」との遭遇「異世界みえちゃう事件」と命名された事案に対抗するための組織であった。
なお、作中で最新とされているWindows 7はリアル世界(WR)においては2009年に、Windows 8は2012年にリリースされた。 小説内の赴任時期も2009年のため、リリース時期のずれはない。 ここから荒木氏の生年は1971年生まれとなり、バブル期入社組との言及とも合致する。
なお、新東名の着工は1993年だが、「長篠設楽原PA」の名称が正式決定したのは2014年であり、時間のずれが見られる(大人の事情の可能性はある)。
WR/2016/07/08 幻想交流 第三十九話 逆襲にてナガシノ・シタラ姉妹が戦闘騎との戦闘に入ったため、WR/2016/07/11に生死判定が発生、エースゲームコールにより海法紀光氏がナイトマスターに就任、新ルールサドン・ブリゲイドに基づく突然旅団を編成、救出にあたることになった。詳細はナガシノ・シタラ救出作戦を参考のこと。その過程で、この世界が第11世界であることが判明した。
物語は第1部・ハママツ篇、第2部・スルガ篇、第3部・シミズ篇の3つが小説としてサイトに公開された。また、外伝としてニコニコ静画で作画:まいたけ氏による「幻想武姫ナガシノ」が連載された。こちらは第1部以降の時系列で、ナガシノが主人公。
登場人物
NEFCOスタッフ
- 荒木和歌 (あらきわか):ハママツ編の最初に登場。
- 艦橋 (かんばし):ハママツ編からスルガ編へ続投
- 木林 (きばやし):NEXCO中日本時代の元上司。50歳近く。ハンサム。荒木が就職する際の面接官。
- 岩井公平 (いわいこうへい):ハママツ編に登場。色々糸引いてる人。
- 伊藤 (いとう):1968年に初めて出現したエルスについて証言した技術者。
- 藤前啓介 (ふじまえけいすけ):標霊としてハママツを導く仕事をしているNEFCOスタッフ。
- 香取 (かとり):NEFCO調査部の副部長。岩井公平のドワンゴ時代からの部下でもある。
- 石清水速澄 (いわしみずはやすみ):スルガ編の主人公(多分)。NEOPASA駿河湾沼津に勤務する新婚。
- 大久保 (おおくぼ):石清水の上司
- 小久保 (こくぼ):管制センターに詰めている技術部員のうちの一人。本来はもっと別部門のしかも偉い方の研究職だが、異世界の建築が専門のため管制センターにいる。
エルス住人
- ハママツ:人口が増えすぎた崖の街の移住先を探すべく調査に向かうことになった少女。15歳。本名は文化として明かせないため、標霊ことNEFCO側(一宮管制)からはPAの愛称で呼ばれている。ハママツ編の主人公。
- オカザキ:岡崎に住む縫製職人の少女。岡崎領主の200ほどいる娘の一人でもある。
- トヨタ:ギガンテス(巨人族)の女性。かつて女神だった巨人、と書かれる。様々な絶技の歌を知っていて、かつては地べたすりにも教えたが、その結果世界が滅亡に瀕したことを嘆き悔いている。猫と比較した結果身長は9m以上。
- ナガシノ:長篠設楽近辺にシタラガハラと共に住む少女。井戸の窓を経由して日本の老人たちが支援していた。
- シタラガハラ:ナガシノを守る戦闘騎。
- スルガ:駿河湾沼津の領主をしている大妖精族の少女。スルガ編の主人公。リンオーマ。
- ヌマヅ:駿河湾沼津で暮らす半巨人 (メガデウス)の女性。
- シミズ:清水で暮らす人間の女性。N校生な工学系女子でシミズ編の主人公。
- フジエダ:藤枝で暮らす人間の女性。シミズ・モリマチとはN校でのクラスメート。サッカーが好き。
- モリマチ:遠州森町に住む小妖精の女性。シミズ・フジエダとはクラスメート。
- シズオカ:静岡に住む大妖精の女性。絶技至上主義。
- カケガワ:掛川に住む人間の女性。シミズたちとはクラスメート。モロムの樹農家の娘でお茶の研究をしている。
- 長老:浜松の崖にある集落の長老。ハママツさんに岡崎への使者を命じた。
- 岡崎領主:希望世界の岡崎の街の領主。男性。オカザキさんの父親でもある。
- リプダ・エファーゴ:人間の女性。先祖代々大妖精に仕える一族の出で、スルガさんの後に領主となり冷血のリプダと呼ばれた。
- ランディ:デカイタチ。遠州森町でシミズたちに出会った後、現実世界へと落ちて石清水に遭遇する。
参考資料
- (ドワンゴ公式ツイッター告知)原作・芝村裕吏、キャラデザ・岸田メルほか、美術イラスト・大久保錦一によるプロジェクトが2/13開始!芝村さんの新作web小説を無料公開!
- (幻想交流)公式サイト。
- (幻想交流 まとめ by ぱんくすさん)
- (WikipediaのWindows 7の項目)2009年10月22日に一般発売を開始した
- (WikipediaのWindows 8の項目)2012年8月から10月末にかけて正式版が順次リリースされた。
- (Wikipediaの新東名自動車道路の項目)1993年(平成5年)/(中略)/12月4日 : 長泉沼津IC - 豊田東JCT間工事着手
- (Wikipediaの長篠設楽原パーキングエリアの項目)2014年(平成26年)9月18日 : 当PAの名称が「設楽原PA」から「長篠設楽原PA」に正式決定
- (幻想交流 第四話 「調査部」)「それは熊本の小さな居酒屋から無理して貰ってきた絨毯なんですよ。踏めば踏むほどに青い文字が輝くようになっていてね」(中略)今は正義最後の砦の主。
- (幻想交流 第五話 「猫」)1968年。まだ道路建設が日本の希望であった頃。(中略)「猫のサイズが同じ程度とすれば、彼女の大きさは9mを越えている」(中略)41年も前の話
- (幻想交流 第六話 「交渉(1)」)そうこうしている内に、年があけて2010年である。
- (幻想交流 第九話 「浜松」)NEFCOの管制センターはNEXCO中日本の一宮管制に間借りしている。エルス用の管制センターはまだ建設途中であり、当面は非常事態用の対策室を借りての仮運用だった。(中略)「いやまあ、そりゃそうだろう。15だっけな。そりゃガキだ」
- (幻想交流 第十話 「夜勤」)標霊の世界って愛人食べられたりするの?(中略)“戦争で男女の構成比率が著しくおかしくなっている話は聞いている”
- (幻想交流 第十一話 「旅立ち」)“そっちの名前は教えちゃいけない重要なものなんだろう?”/「異性にはそうだね。標霊にならいいんじゃない?」/“あのな、こっちは異性だ。それと、君の仮の名前は、ハママツさんだ”/「なにその名前、変な名前」/“君のいる現在地の、こっち側の名称なんだよ。浜松SA付近になる。君はこれから他のエリアに連絡するために移動する。さし当たって長篠を経由して岡崎へ向かう”(中略)“最終的には下に行く。だが下には大量の戦闘騎がいることが予想される”/「うん。下に落ちた人がよく食べられている」(中略)“いや、とんでもなく海が前進している。山の形も違う。今、こっちの地図と比べる、そのまま数分待ってくれ”/「変なこと言うのね。霊の世界とこっちじゃ地形違うのが普通じゃないの?」/“普通じゃないはずだ。世界が違っても地形まで変わることはそうそうないはずなんだ”(中略)“山が、真っ二つになっている?”/「うん。昔絶技でね。中くらいのやつが」
- (幻想世界 第十二話 「再生(1)」)岩井公平はドワンゴ出身のNEFCOの社員である。(中略)1960年代後半に希望エルスと名付けられた異世界の悲惨な窮状が知られるようになった。/ 過去に第三次世界大戦級の戦争が起きたこと。大規模破壊魔法でインフラが徹底破壊され、人的損害は集計が不可能な状態であること。自律兵器が大量に放出され、50年以上経った今も動き続けていること。(中略)ドワンゴ時代からの部下の一人、香取は最初それを、早く本社に戻りたいのだなと思っていた。
- (幻想世界 第十三話 「再生(2)」)NEFCOを改編し、異世界への支援機構とする。(中略)「嘘偽りありません。現状を見て、自分は岩井さんの家族の命がかかっているとか、そっちを疑います」
- (2016/07/18 芝村氏Twitter発言)突然旅団に海法紀光がナイトマスターとして就任しました。/突然旅団は第11世界に介入を開始しました。
- (【ゲーム終了】新システムロールアウト+エースゲーム関連のざっくりまとめ【アイドレス/幻想交流】)
- (幻想交流 スルガ編 第七話 「笑顔」)ベッドの上で奥さんから、大丈夫? 速澄 くん過労だって疲れているのよと言われ、 石清水 いわしみず は目を瞑った。
予告フレーズ一覧
1/27時点でのティザーサイトに掲載されていたフレーズの一覧。
その曲を聞けば、遠い異国の春を思う。 「あー。船橋です。企画部の。」 「岡崎SAです。第二東名の」 「そうかな。で、この美女が、何?」 まあ、片道切符であろう。 もしかして、左遷じゃない。 新会社の名前を、ネフコという。