ジブリール
ジブリール (じぶりーる)
マージナル・オペレーション
タジキスタン人の少女。最初の二十四人の一人。
自由戦士社による召集に部族から(より正確には父親から)差し出され、その際に長かった髪を切っている。少年兵としてオマルの指揮下にいた際、敵襲で全滅しかけたところをアラタの指揮で命を救われ、彼を「イヌワシ」と呼んで慕い始める。
アラタに想いを寄せているが、あくまで保護者として接しようとする彼の態度から機嫌を損ねることもよく見受けられる。なおこの空のまもりの描写を見る限りでは、妻になれるかはエルフと半々の可能性の模様。
シベリア国ではなくタジキスタン生まれであること、ヤーコフの子ヨシフが「今度は子供ができるといいんだが」と語っていたことから、はるカナジブリールの傍系と思われる。
遙か凍土のカナン
タジキスタンの地で占い師として育てられた女性。石棺の姫。
村の掟により敬して遠ざけられ、名前も与えられず岩屋に一人幽閉されるように暮らしていた。よってジブリールは本名ではない。旅路の途中でたまたま釣りをしていた新田良造に出会い、幾度かの交流を通じて、言葉も通じない彼に恋をする。
高熱のオレーナを治療する際に「自分をここから連れて行ってほしい」と約束する(良造は言葉が判らない上に必死だったため、意味も分からず首肯で返した)。さらに、快復しロシア語通訳を受け持ったオレーナに謝礼として良造(との婚姻)を要求したが、オレーナは良造を騙して二人を引き離し、約束は破られることになった。
この際に謝礼として(一方的に)残したのが、『マージナル・オペレーション』の時代まで家宝として伝わったロシア貴族の首飾りである。
さらに意に沿わぬ結婚を強いられかけ発狂するも、オレーナの頼みにより再訪した良造により略奪同然に救出され、シベリアへと渡る。この際、良造が崩した岩屋に挟まれた髪を切り落としたのが、『マージナル・オペレーション 空白の一年[上]』で食料を隠していた岩屋に残された大量の髪。
快復した後は、ヨシフの子、良造の養子ヤーコフを母代わりとなり養育。オレーナの帰還に伴い、良造の(少なくとも事実上の)第二夫人に収まった模様。この時点で40歳近い高齢もあってか、子はできなかった。
参考資料
- (『マージナル・オペレーション 空白の一年[下]』p250)ヤーコフの子、ヨシフはヘリの中、古い中央アジアの女物のショールを手にして少し微笑んだ。(中略)「今度は子供ができるといいんだが」
編集履歴
- 編集委員/名無しさん (2015/01/21):記事作成
- 編集委員/名無しさん (2016/01/02):はるカナ第6巻の内容を記述。マジオペジブリールとの血縁関係は怪しくなってきたんで一部記述削除
- 編集委員/名無しさん (2018/07/13):はるカナ第7巻およびマジオペ空白の一年に基づき追記。